現場取材「工場新築工事の竣工」

取材現場【No.02武蔵村山市 工場新築工事】
鉄骨造(S造)
取材回数:3回目

前回、鉄骨の建方(たてかた)の取材を行った現場です。
前回の記事はこちら↓
https://www.sanyu-kensetsu.co.jp/2024/03/29/syuzai0202/

現場では竣工検査が終わり、手直しや仕上げの工事が行われていました。
前回取材した建方(たてかた)の工程では、骨組みだけだった建物ですが
壁や屋根が完成すると、存在感が増してより広く大きく見えます。

工場の内部は、このように大きな空間になっていました。
天窓を設置することによって、自然光だけでも明るい空間に。
工場用の大きな機械を搬入するため、高さも広さも十分にとられています。

内壁は、コンクリートの部分を床から長めに立ち上げることによって
工場で使用するフォークリフトなどが接触しても、傷つきにくいように配慮されています。
高い位置に設置した窓は、高所作業車を使用したとのことです。

また取材当日、現場ではコンクリートの目地詰め作業が行われていました。
コンクリートは、気温・湿度による膨張や収縮の影響を受け、ヒビが入ることがあります。
それを防止するため、コンクリートに適度な切れ目を入れ
その隙間に、ゴムのような伸縮性のある素材(シーリング)を入れ込む必要があるのです。

目地の周りが綺麗に仕上がるように
職人さんが、青いテープを張ってまわっていました。

そして、ふと目についたのは、建物入口の大きな庇(ひさし)の作り。
通常、庇(ひさし)の下面あるはずの鉄骨が、上側にくるデザインになっています。
雨樋も建物側についているので、スッキリした印象です。
見せ方や外壁のデザインにも、設計事務所さんのこだわりを感じました。

最後に、現場に常駐していた入社2年目の社員N君に
”この現場で印象的だったこと”を聞きました。

N君「工期が梅雨にかかっていたので、工期内に工事が終わるか不安でした。」
私「雨が降ると、塗装や外構工事が進みませんもんね。」
N君「そうなんですよ。けど今年は梅雨が短かったので助かりました。」

現場で”生き生きしている”と、社内でも評判のN君。
工程表と睨めっこしながら、不安な日もあったでしょうが
完成した建物を目の前にすると、達成感もひとしおだったとのことです。

この度、無事竣工を迎え、この工場が施主さまや作業員の方たちの役に立ち
地域に貢献できるような、そんな建物になることを願っています。

2024年8月9日